奄美240km。強風地獄二人練
4月1日で東京に帰ってしまうイチマルキャプテンの送別ライドとして、奄美大島のグランフォンド240kmに行ってきた。2009年12月以来の2回目。イチマルさんははじめて。去年、一昨年の集中豪雨で、去年の大会は結局中止になったのだった
鹿児島から奄美空港についた自転車乗りはたった二人。つまり僕らだけ。なんか寂しい。
飛行機の部品で作ったウミガメ。かっこいい。
大型バスで受付会場に連れて行ってもらう。集中豪雨の爪痕があちこちの崖崩れとして残る。受付会場も閑散としている。240km参加者は140人ほどで、僕らは10人づつのグループの最後尾。
ホテルは、ホテルニュー奄美。新しい建物を増築中だったけど、十分快適なビジネスホテル。名瀬の街の散策にでかける。
昭和の雰囲気そのままの飲屋街と繁華街。一応アーケードもある。所在無さげな中学生たちがたむろっている。右は、たぶん街一番のゲーセン。昔はお土産さんだったみたい。 1時間くらいでほとんど全部みてしまった。いろいろと笑えるものがたくさんあって飽きない。下の食堂のショーケースには腹抱えて笑った(^o^) なぜにキューピーちゃんがはさまっているのか。カツ丼と親子丼のサンプルの区別がつかない(^^)
さて、翌日、5:30にホテルを出てスタート地点へ。暗闇の中選手たちが集まっているが、やはり前回よりも人が少ない。風が吹いていてとても寒い。
6:00に先頭がスタート、その後、1分毎に10名ずつスタートして行き、僕らの班は6:14頃スタート。前回と違って夜が明けてきたので明るくなりつつある街を走る。
いきなり、キャプテンがガンガン行くので、どんどん前の選手を抜かして行き、最初のきつい峠へ。このコースは、海抜0mから300mに登っては降り、登っては降り。細かい登りは無数にある。下の地図で時計回り に進む。
最初の峠を降りるころには二人になってしまった。海岸線に出ると猛烈な逆風。途中で、大阪のチームの方と3人になり、60km地点の最初のエイドステーションまで延々とローテ。心拍85-90%で結構がんばる。先週広島で高強度練(あれレースしたとはいえない)したせいか、割と調子良い。この頃に先導のバイクがいたので、どうやら集団の先頭に出てしまったらしい。このあと抜かれることはなかった。
エードステーションまでは無補給だったのでかなりお腹空いていた。バナナや黒糖をもらう。しかし、ここでの補給が少な過ぎた。そのあと、また3人ローテで本茶峠の登り口(90km地点)で既に売り切れ。 登りに入って二人を見送ってしまう。200Wがでなくなって、ふらふらと登る。ハンガーノック。
ヘロヘロでピークに着いたら、キャプテンがなぜかストップ。チューブラータイヤがスローパンクしている。だから、W/Oにしろと言ったんだけど...
しかし、そこからすぐの第一CPにシマノのメカニックの方がいて、タイヤを貼り替えてくれる。らっきー。前回同様、エイドステーションには地元の方がたくさんの食べ物を用意してくれていた。果物、黒糖のお菓子、フクレなどなど。「ミキ」というのは、奄美特有の飲み物。米で作った甘くない甘酒みたいなもの。いろいろと食べまくり、写真も取ったりして楽しむ。レースじゃないから、これを楽しまないと。そういえば、大阪の人はもう行ってしまったみたい。このあとついに一度も会わなかった。
ここから0mまでくだり、あとは延々と二人練。前も後ろも誰も選手がいない。このあと何カ所かのエイドはぜんぶ止まって、おばちゃん達の握ってくれたオニギリなどしっかり補給したのだけど、誰にも追いつかれなかったし、追いつかなかった。
後半の海岸線は逆風が強烈で、登りもきつい。心拍のグラフをみると後半大垂れしているのがわかる。最後はふたりともヘロヘロ。
結局、9時間50分もかかって、2位、3位でゴール。いやー、とにかく疲れた。50分くらいの休憩除いても9時間もサドルにまたがっていたということか。後半は練習というより修行。大阪の人は1時間も前にゴールしている。1人であの逆風を行くとはタフすぎ。
このコース、素晴らしいのだけど、ちょっときつ過ぎないかな。トータルの登りは3400m. 特に最後の50kmにある5カ所の登りはきつい。今回は強風のためもあって、制限時間の13時間で完走した人はたった46人しかいなかったらしい。
ホテルで休んで、街で乾杯してからフェリーに向かう。しかし、時化のため、2時間も遅れてフェリー入港。鹿児島港についたのも2時間遅れたのだった。疲れすぎていて、2等寝台で爆睡したので時間は感じなかった。
もう2回も奄美大島を1周したので、十分満足した。エイドステーションの地元の方々に感謝です。