25%

ここでは基本的に時事ネタは扱わないことにしているのだけど、科学ネタ?なのでコメント。

いち宇宙物理学者としてはCO2 25%削減に科学的意味があるとは思えないけど、世界に先駆けて日本の政治家が何か言うというのは珍しいことなので、その点はよかったんじゃないでしょうか。
あ、あと、文部科学大臣が大学を視察してまわっていたけど、ここぞとばかりにボロい施設を案内していましたね。施設よりも、毎年予算が定率で削減されていることとか、教員が削減されていることとか、まったく報道されていませんね。そっちの方が問題なのに。

さらに、話題の八ッ場ダム。草津に行くときにいつも通っていたけど、延々と工事していました。しかし、70%完成してるのに、というのは大嘘で、既に70%の予算(しかも途中で倍増)が使われてしまった、というのが本当のところ。道路とか鉄道の付け替え工事で数1000億円使ってしまったらしい。ダム本体工事って30%で済むのか、今後どれだけ追加予算が必要なのか(ホントのところは誰も分からないのかもしれないけど)、作ったあとの維持費はどうなるのか、という単純な疑問とか、まったく報道されないね。どちらにしろ、ちゃんと取材して正しい情報を流して欲しいもの。上流に草津温泉があることでわかるように、川の水が酸性で、中和するために大量に石灰を投入して、さらにそれで生まれるヘドロをためるためのダムが作られ、ヘドロ浚渫のために大金を使っていることとか、いろいろと報道することはあるだろうに。