ツールド北海道市民(その3)day2

第2ステージ+αのレポート(長いです)。

 

昨日の晴れ間で期待させておきながら、

朝からまたもや雨。

今日はまずはスタート地点の神恵内村まで

バスで移動である。

 

神恵内村では公民館内でスタートまでまったり。

本戦のプロ集団はニセコスタートで神恵内村折り返しなので、

それが過ぎてからスタートとなる。

本谷さんはニセコから雨の中自走してきたとのこと。

一緒に集団の最後尾からスタートする。

 

雨はスタート後ますます激しくなる。

最初の登りはまだパレード走行。

しかし、すぐに海岸線のトンネルが5つ続くということなので、

危険回避のために一気に先頭まで上がる。

登り切ったらすぐに先導車から旗が降られてリアルスタート。

土砂降り状態の中、DOKYU/ジェイパーカー菅原選手や藤原さん、

やはり前に上がっていた本谷さんらがスピードをがんがん上げる。

これは後ろにいたら死ぬな。先頭付近でトンネルに突入。

 

トンネルは結構暗いと聞いていたけど、結構どころかとても暗い。

しかも明るいところと暗いところのギャップが激しく、

サングラスを外していても暗いところに突入すると

全く見えない。怖すぎる。

 

案の定、後ろで落車音。怖ぇぇぇ〜。

(DOKYU小川さんなど巻き込まれたらしい)

トンネルを抜けたら土砂降り、そしてまたトンネル。

2つくらい先のトンネルに突入したら、

前方にテールランプの列が!!!

じぇじぇじぇ~

 

どうやら前方でプロ集団の落車があったらしく、

チームカーの車列が詰まっているらしい。

そこに突っ込む市民の集団。

右車線をつかって車列を抜かす。

 

次のトンネルを抜けようとしたら、

前方から赤ランプが接近!

救急車!!

それを抜けるとまた一般車の車列。

おぃおぃ、ちゃんと規制しているのか?

 

公道レースとはいえ、ここまでカオスなのは

珍しい。この辺のドサクサにまぎれてフリーダムの選手が

一人抜けていってしまったらしい。

 

ようやく魔のトンネル区間を抜けてホッ。

まだ雨は強いが暑いので着ていたカッパを脱ぐ。

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トンネル区間を抜けたあたりの集団先頭付近。

和田ー浅倉ー藤原ー2人ー本谷の並び。photo by Tobaさん

 

ここから泊村ー共和町を抜けて、ニセコの山へと

向かう。昨日の反省を踏まえて、ベテラン藤原さんを

常に視界に入れつつ集団前方で落ち着いて走る。

イェロージャージの武末選手が当然のように

集団を引かされている。

 

TdHは公道が完全には封鎖されていなくて、

右車線をバスやら大型車が抜かしていったり、対向車が

来たりする。そういうのも含めて何が起こるのか予期できない

ところが楽しいのだけど、これを例えば沖縄でやったら

大事故になるだろうな。トンネル以外では落車もとくになく、

危ない選手も少ないので走りやすい。

この点も沖縄とは大違い。

 

レースは散発的な逃げがあるものの、自分のクラスのゼッケン以外は

無視。そうこうしているうちに山岳に突入。

初日のコースを逆走する形になるが、この西〜東に移動する

区間が結構アップダウンがあって曲者だった。

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後半のKOM付近の比較的長い登りで、

誰かが仕掛けたのか集団が伸びる。

ギリギリ集団にしがみついて、藤原選手と一緒に下りに

入るとそれまで70人くらいはいた集団が一気に30人くらいに

減っていた。

去年までの自分だったらここで切れていたかもしれない。

 

下りに入ると下りが速い藤原さんが集団の前に出て、

後ろについてのジェスチャー。

ありがたく付かせてもらって、先頭でいよいよ長い登り

(昨日、切れたところ)に入る。

 

藤原さんがアシストよろしく、あとは頑張ってと言って外れるものの、

結局すぐに追いつかれる(情けなー)。

武末選手はじめ登りの速い選手がガンガン前に行く。

ここで痛恨の判断ミス。

自分のクラスの選手が3人は前に行ったと思ってしまった

(実際にはDOKYU五十嵐さんとあと一人だけ)。

 

この3kmほどの登りが地獄だった。

寒さのためか、両足が完全に攣る。

それほど離れていない前にDOKYU駿君も見えている。

藤原さんは結構余裕そうで、完全にアシスト役として

ペースを作ってくれる。

そのうち、五十嵐さんにも追いつくが、結局

一人で行ってしまう。ここは一緒に行った方が

良かったのだけど。

 

後半はもう気力のみで藤原さんについていっていると、

本谷さん、チームニセコのベン・カー、1st stage上級者の部、

3位の宇野選手が追い付いてきた。

本谷さん、デブだとか自分でいいつつ、登り速い。

 

登り切って、ゴルフ場まで下る。藤原さん、本谷さんが

待っていてくれて助かった。

ゴルフ場からの下りで8人の小集団になり、そのまま

ゴールへ。

 

この集団はAクラスでは15位狙いの集団だったのだけど、

上級クラスは自分と宇野選手の2人だけ。

よって、自分は宇野選手だけを気にすればよい。

ところが、前に上級クラスの選手は五十嵐さんともう2人

行っているので、宇野さんに勝っても4位か、と

思い込んでいた。

 

これが、最後のスプリントの明暗を分ける。

藤原さんは最後まで私を気にしていてくれて、

ちらちらと他の選手を牽制。

たぶん、他の登録選手は着に関係ないこの集団で

藤原さんが後ろを気にしている理由がわからなかっただろう。

 

ラスト500mは結構な登り。そこで、焦って早駆けしてしまう。

宇野選手だけマークしていればよかったのに。

案の上、垂れて集団内の5番手でゴール(総合19位)。

 

ずぶ濡れなので、荷物を受け取ってとっとと宿に撤収。

自分とジャージの洗濯、最終ステージに向けてバイクの整備を

する。

 

そしたら表彰式から戻ってきたヨネクロフ大佐(今日も貫禄の女子1位)が「和田さん、3位だったよー」、と賞状と

トロフィーを持ってきてくれた。

 

へ?

 

なんと、前を走っていた五十嵐さんが、ゴルフ場の右折で

ミスコースをして(どうりで全然見えなかったはずだ)、

さらに、その前には上級クラスの選手は優勝した額田選手

しかいなかったらしい。

つまり、私と宇野選手は2位争いだったということ。

 

がーん。そうと知っていれば。。。

おまけに、あのかっこいい表彰台に乗るのを逃してしまった。

(まあ、雨で羊蹄山は見えなかったけど)

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 というわけで、なんとも締まらない2日目だったのだけど、

藤原さんのおかげでなんとか目標の表彰台を達成。

 

3日目に向けて、小樽に移動して、小樽運河近くで

観光客をする(笑

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 両手に花。左はわざわざマッサージに来てくれた村林マッサーです。

おかげで翌日も走れました。

 

晩飯は焼き肉なバイキングで。すでに最終日な雰囲気だけど、

まだ3日目もある(笑

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 DOKYU紺野さんは風邪でDNSのはずだったのに、飲んでいるときは絶好調(笑 

 

(その4に続く)