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Anchorよ、お前もか

昨日、twitter上に衝撃が走った。

な、な、なんと、あのチームアンカーが、

今年から新規チームサプライヤーとして、サポートして頂ける事になりました、
[株式会社ダブリュ・エフ・エヌ」様の御取り扱いしている、
SEV健康商品をチームとしてサポートして頂ける事になりました。

http://www.anchor-bikes.com/team/blog/2011/02/02_1303.html
だと!? (SEVが何か、は後述)


ご存知、新城選手が最近宣伝しているSEV。
「ユキヤのパワーを引き出した...」 

ここにリンクされているムービーをみると、無邪気に宣伝しているユキヤ選手が。


これはこれで衝撃的であった。なにせ、今世界トップで戦っている、日本の最高峰の選手
(サッカーでいうなら、インテルに移籍した長友選手みたいなもの)が、
あのSEV? まじー? みたいな感じで一部自転車ファンの失望を買って、
twitter上で話題になった。  
 

そのときに #sevbike タグができて、細々と関連の話題がつぶやかれていた。(もっぱらつぶやいているのは@nupuriだが)


まあ、これはいい。一選手がなんとなく効くかもしれないと思って、
金属片が仕込まれたネックレスをぶら下げているだけだから。
彼の無知を責めるのは酷で、誰もアドバイスしてあげる人がいないんだな、と。


ところが、だ。 昨日、2/2にチームブリヂストンアンカーのブログに、SEVからサポートを受けることに
なったと発表されたのだ(教えてくれたのは @eibin さん)。


そしたら、#sevbike タグが突然盛り上がった。

アンカー…オワタ(^O^)/フレーム変えようかな。

ネオコとRAが素材からSEV化したらいやだなぁw

アンカーも乗ってますが、とってもガッカリな出来事です。

アンカー乗りの自分としては非常に残念なので次のバイクはスペシャかキャノンデールにしようかな

などの声がぞくぞくと。実は私もAnchor ネオコットクロモリのRNC7を持っている。

昔は、これでレースに出ていて、今は通勤バイクになっているけど、美しいバイクだ。


自転車乗りではない方向けに解説すると、アンカーというのは、国内有数のスポーツバイクのブランドであり、国内3強の一つの
プロロードレースチームを有している、という、自転車界のホンダみたいなところ、なのだ。


何が驚きかというと、アンカーは、昔から科学的な解析(構造解析とか)に基づくフレーム作りをしていて、
アンカーラボ で、科学的なトレーニングと、それに基づく
商品開発をしているとされていたところなのだ。


つまり、ある種理系な自転車メーカ&チーム という、
ブランドイメージを私も、まわりの自転車乗りも持っていた、のだ。


そのアンカーが、 というのが..... なぜ???? と、みんなハテナマークが10個くらい頭の上についたはず。



さて、チームアンカーのブログには、こう書いてある。

SEVとは、「物質を活性化させる装置」機械ではありませんが、
原料は天然鉱石と金属を組み合わせたもので、
もともとは「人間の健康」に開発されたもので、
SEV誕生から30年以上の長い歴史があります。
モータースポーツの世界では知られていますが、
プロスポーツの世界でも有名です。
選手の中には、SEVを使用している事を他の選手に教えたくない?
知られたくない?それほど効果がある商品という事ですね。
SEVには、選手のコンディションを整える製品、
道具のもつポテンシャルを引き出す製品があるからです。


これは、もちろん、SEVの宣伝文句の引き写しだが、これを読んで「へー、そうなんだ
と1ミリでも思ってしまった、あなた



やばいです(笑

以下、むちゃくちゃ長いですが、我慢して読んでください。



SEVはなぜ効くの? というオフィシャルサイトには、
「物質活性化方法および装置」として、特許が取得されているとされています。


SEV化することで、エネルギーロスが減少し、物質本来の性能が引き出されます



SEV化? なんですか、それ? 物理の教科書にも書いてませんね


では、特許電子図書館 で調べてみましょう。

「物質活性化」 で検索をかけてみると、23件ヒットしました。その中で、

特許公開2009−191852

特許公開2002−055198

特許公開2000−019296


が、株式会社ダブリュ・エフ・エヌによって、出願されて、2000, 2002, 2009年に公開されています。
このうち、一番古い2000年のが元の技術のはずなので、要約をみてみると、

要約:

【課題】 各種の物質を放射線発生手段を用いて効率よく活性化させる。
【解決手段】 本発明の物質活性化装置10は、活性化させようとする燃焼用空気若しくは燃焼排気ガスと、この燃焼用空気若しくは燃焼排気ガスに放射線を照射する放射性物質との間に、導電性の金属層を介在させる。これにより、放射性物質が放射する放射線が燃焼用空気若しくは燃焼排気ガスをイオン化させると同時に、燃焼用空気若しくは燃焼排気ガスをイオン化させる際に生じた電荷が、導電性の金属部分に帯電して電界および磁界を生じさせ、かつこのようにして生じた電界および磁界とイオン化された燃焼用空気若しくは燃焼排気ガスとが相互に作用するので、燃焼用空気若しくは燃焼排気ガスを、極めて効率よく活性化させることができる。


???? 放射線ですか? そんなものを体につけて大丈夫?  

これについては、長崎大学の武藤先生が授業で解説をされています。[電磁波及び自動車用品の疑似科学:title=電磁波及び自動車用品の疑似科学] 

後半にSEVの解説があり、結論は以下。

f:id:nupuri:20110203100540p:image



さて、上の特許資料の「解決手段」中の物質活性化装置10というのが、その後の
特許の中でも使われているので、「要素技術」なのでしょう。


「初心者向け検索」では、要約しかわからないので、「特許・実用新案公報DB」から
検索してみます。(それにしても、この特許庁のページは使いにくいな)



文献種別→A 、文献番号 → 2000-019296  を入れて、「文献番号紹介」を押します。


そうすると、特許公開情報そのものが、図入りででてきます。こんなやつです。

f:id:nupuri:20110203091038p:image:w100


書類そのものは、猛烈に長いので、どこがポイントなのか、見つけるのが一苦労ですが、核心はたぶんここです。

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の物質活性化装置は、活性化させる物質と、この物質に放射線を照射する放射性発生手段との間に、導電性の金属層を介在させることを特徴とする。


はああ??


その次にすごい事が書かれています。

【0010】すなわち、本発明は「活性化させる物質とこの物質に照射する放射線を発生する放射線発生手段との間に導電性の金属層を介在させることにより、放射線による物質の活性化作用が大幅に増幅される」という発見に基づくものである。このような作用を完璧に説明するためには今後の更なる研究を待たなければならないが、放射線を照射して物質をイオン化させる際に生じた電荷が、導電性の金属部分に帯電して電界および磁界を生じさせるとともに、このようにして生じた電界および磁界とイオン化された物質とが相互に作用することにより、このような現象が生じるものと現時点では考えられている


突っ込みどころが満載です(笑



さて、特許の方には、このあとにも、延々と「活性化効果」についてたくさん書かれています。中には

「洗浄水として用いる水道水を効率よくイオン化させることができる。また、イオン化させた水道水内においては洗剤の界面活性剤が常温においても効率的に活性作用を呈するので、食器や洗濯物等を洗浄する能力を大幅に向上させることができる。」

「航空機の主翼前縁に付着した氷のうち主翼表面に密着した部分がイオン化して融解するため、飛行中に受ける風圧によって容易に主翼表面から脱落する。」

「植物に供給する水とそれに含まれる栄養分とをイオン化させることができる。そして、このようにイオン化された水および栄養分は植物の毛根によって容易に吸収されるので、植物の生育を促進させることができる。」


すげー!(@_@) 世紀の大発明です。そのうちノーベル賞も夢でないかも、な勢いですね。


しかし、「このような作用を完璧に説明するためには今後の更なる研究を待たなければならない」 ですよ。あ、説明できていないわけですね?


ちなみに、実験結果も示されていません。唯一書いてあったのが、

時速100km/hでの高速走行時の燃料消費量が最大で約40%低減し、かつ排気ガス中に含まれる2酸化炭素が最大で20%削減できたことが実験により確認されている。


いやー、なんで自動車メーカは採用しないんですかね? 環境にも優しいし。


まあ、結局、特許というのは科学的な論文じゃないんですね。 ああ、疲れた。



さて、ここまで我慢して読んでくれた自転車乗りのあなた、

どこが「ユキヤのパワーを引き出した」なの?

って思いませんでした? なんで自転車なのか?って。


その秘密は、ここのページ 「SEVの歴史」に書かれています。 これ必読です。

最初は健康グッズだったわけですね。

カラダにいいものはクルマにも良いのでは?

とひらめいて(笑、自動車→ 健康グッズ、スキー と、来て、今 自転車なわけです。


お役立ちリンク

SEVを科学する
http://alfa156.sakura.ne.jp/zakki_011.html