mac OS Sierraでの日本語入力がもたつく

誰かの役に立つかもしれないので、メモ。

Mac OS英語キーボードを使っている場合、

⌘+Spaceで言語切替をするという伝統的な方法を取っていると、

mac OS Sierra (10.12.3)で、切替がスムーズにいかなくてイライラします。

最初、Google日本語入力のせいかと思ったのですが、結局

 

Siriのショートカットが⌘+Space(長押し) になっている、

 

というのが原因と判明。

Siri設定で、ショートカットを切るか、他のキー(例えば、fn+Space)に

割り当てるとあっさり直りました。

 

美山サイクルロードレース

久々のレースレポート。あ、3月の九州チャレンジ、レポート書いてないや(A-M8位とイマイチでした)。

 

基本的に公道レースが好きです。ヒルクライムと平坦クリテは嫌いです。

できれば走ったことがないレースが良いです。

というわけで、5/22、京都まで遠征してきました。

これから、壱岐50km、遠軽109km、ニセコ140kmと公道レースが

7月まで続くのでちょうどよい調整になりそうだし。

 

やってきたのは、20回以上の開催を誇る関西の伝統のレース、「美山サイクルロードレース」。関西ホビーレーサーの甲子園みたいなもの、との評判です。

 

エントリーするのは10.2kmx 4周のカテゴリ2の40歳以上です。オヤジクラスだとベテランばかりで安全だしね(でも、結局高校生含めたC2クラスと混走だったので意味なかった)。しかし、実は結構ビビっていました。なんせ関西はガラが悪いと聞くし(熊野黒潮レースはみんな紳士だったけど)、集団内で「ワレー、何しとんじゃー」って怒鳴られたら怖いじゃないですか。

 

朝一の飛行機で、伊丹空港までひとっ飛びして、レンタカーして2時間ほどで、日曜の会場着。アクセス楽々。九州内のレースより楽なくらい。

 

とりあえず、道の駅に車を置いて、コースを2周してみる。コースは走りやすいが、思ったより登りが短い。高速と聞いていた下りもそんなにスピードはでない。S字カーブと下りきったところの鋭角コーナーが逆バンク気味でいやらしい。雨が降ったらやばい。でも、明日は快晴になりそうなので一安心。

 

それにしても、リアの変速がおかしい。飛行機輪行でRDは外したのでエンドが曲がったわけではなさそうだけど、どう調整しても治らないので、1日目のTT会場に移動してメカニックサービスしてないかな、と探すけど無し。まあ変速できないわけではないので諦める。

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KOMの九鬼峠。恐ろしげな名前だけど、いつも走っている裏山の

錫山の登りの1/4くらいしかない。8%くらいの2分ちょっとのつづら折り登り。

苦しいなと思った頃に終わるかんじ。

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受付後、宿に移動。コースから10kmほど行った茅葺きの里の直ぐ近くで、なかなか良い宿でした。茅葺きの里は有名な観光地のようで、小さい村なのだけど、観光客がたくさん。

 宿に戻ろうとしたら、リアがパンク(今回は、カーボンクリンチャー)。しかも、サイドに大きい穴が空いている。今朝家を出るときまではスペアタイヤを持ってこようと思っていたのに忘れていた。しょうがないので、パークツールのタイヤブートを挟んで、応急処置。6気圧くらいなら、まあなんとか走れるかな。

 

宿の夕食はなかなか美味しかった。

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翌日は、いつもと同じくらいの4時半くらいに起きて、カップラーメンなぞ食べて、会場へ。6時過ぎには到着。

 

指定の駐車場の隣には、去年熊野で総合争いをした和歌山のサンレモの方と、福岡から京都に転勤になったサイクルプラスの平谷さんが偶然に。まったく知り合いがいないアウエー状態だったので、少し気が楽に。でも、毎年落車が多いと聞いてビビる。

 

アップはローラーがないので、コースを2周。1回だけ登りで少し上げて準備完了。最高に気持ち良い天気で、できればサイクリングに行きたいところ。

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スタート地点で、サンレモの選手のみなさんと談笑しつつ、リラックスして待つ。今年は、レースが被ってTd熊野に行けないので、去年のリベンジができなくて残念(笑

 

 レースはC2と混走で、C2のゼッケンの若いシード選手から並び、そのあとC2Sが並ばされるので、スタート地点に移動したときには、既に前に160名くらいの選手が。。。(全体で250名くらい)。

 

スタート直後、前の選手がいきなりコーンを蹴飛ばす。おいおい。なんとか避けて、パレード走行の間に前に上がろうとするけど、道幅一杯の選手でとても無理。リアルスタートになって、トンネルを迂回する狭い道でもなかなか上がれない。左折して、ふたたび広い道に出ると集団が一気に縦長になったので、そこで踏みまくって前に行く。ようやく、前から10番手くらいまで上がれた。もう一仕事終わった感。C2クラスのサンレモの皆さんもその辺りにいる。

 

休む間もなく、登りに突入。密集したまま、つづら折りを登っていくが全然前に上がれない。ちょこちょこ隙間に突っ込んでくる選手と接触したりするが、それほど危なくない。それに、集団の中で怒号が飛び交ったりするわけでもなく、わりとみんな紳士的で上手(除く、高校生)。あれー、関西の選手も怖くないな(笑

 

峠ピークを集団後方でようやく越えて(短いと思ったのは錯覚だった。苦しい)、下りを慎重にこなして、S/Gの付近に戻ってくるとプチ中切れしている。集団から10秒差くらい。レース前に読んだ誰かのレポートに「S/G後の平坦で集団が一旦緩む」とあったので、焦らずにいたら難なく集団に復帰。人数が少し減って走りやすくはなるが、それだけ脚のある人達なので、前に上がるのはよりしんどくなる。平坦基調なのにあまり休めない。

 

 2回目の登りも1回目と同じくらいのペース、平谷さんも頑張っている。下ったらやはり中切れ。集団復帰。3回目も結局同じパターン。最終周のS/Gを過ぎて、今度はやや集団から離れていて少し焦るが、集団の最後で数名がからむ落車が起こっている(結局、落車はこの1回しか見なかった)。運良くそこに巻き込まれずに集団復帰。集団は50名ほどに減っていたが、もう脚の余裕はなく、同じC2Sクラスの青ゼッケンの中で上位を目指すことに(10名くらいいた)。

 最後の九鬼峠は集団中ほどで登り始めるが、ズルズル後退して、気がつけば最後尾。ギリギリねばって、青ゼッケンを二人ほどパスして、下りに入る。元気の良い若者に助けられて、いままで一番速く(72km/hくらい)下るが、鋭角コーナー過ぎたら既に集団は見えない。ゴール前には青ゼッケンの人に着き切れ。平坦スプリント弱いのは変わらないなあ。

結果、クラストップから20数秒遅れの11位。全体では50位くらい。C2Sなら全然歯がたたないわけではないけど、もっと集団前の方で登りきらないと厳しい。平坦でも結構脚を使わされるコースで、その意味では総合力が必要なとてもよいコースだと思います。

 

 

ハムスピと今期のレース

HamsterSpin https://www.facebook.com/HamsterSpin 代表の「まさひふ」さんこと福田昌弘さんとはもう10年くらいの知り合いだと思いますが、まさひふさん、たしか昔は「E級レーサー」(JCRCのS,A,B,...,E,F級のE級の意)と自称していたくらいで、同じく遅かった私とせいぜい同じくらいの実力のホビーレーサーだったはずです。

 

それがいつの間にか、トレーニングに関するさまざまな勉強と実践を繰り返して、資格もいろいろとり、今やプロチームやトップアマチュアの指導で着実に成果をあげているばかりか、沖縄市民140kmでトップクラスの成績を挙げたり、シクロクロスレースでもC1カテゴリまで昇格しているように、自分自身でも実績を上げてきてます。

 

東京に出張に行った際にビール飲みながらいろいろ教えてもらったりしていますが、ここ2年の間、まさひふさんには鹿児島にもおそらく3回来てもらってます。セカンドウインド鹿児島のチーム員向けの講習会、西薗選手交えた指宿での合宿、セレクシオン南九州主催の合同講習会の際にみっちり教えてもらいました。まさひふさんの勉強とともに教えてもらう内容もさまざまで毎回いろいろな発見があります。

 

まさひふさんの講習は細かいテクニックというよりも、さまざまな筋肉、関節の使い方を学ぶところにポイントがあります。それに関連した様々な練習や、練習後のケアがたくさん示されます。例えばペダリングにしても、それまで意識していなかった筋肉・関節の動かし方を意識できるようになります。それが無意識にできるようになれば一歩前進です。

 

個人的にはペダリングの際の、膝(大腿)を「まっすぐ上げて、まっすぐ下ろす」という意識は非常に役にたっていると思います。レース中に苦しくなったときでもペダルを回したり、踏んだりという意識よりも大腿の付け根から動かす意識で何とか千切れずにすんだことも少なくありません。また、臀筋を意識しつつ、膝をすっと伸ばすようなペダリングによって平坦や集団内を走っているときに少ないエネルギーでスピードを出せるようになったと思います。ダンシングの際の意識も以前とはかなり変わりました。

 

私は昔から膝が内側に入る癖があって、それで長距離のサイクリングの際に膝の外側を痛めることが何度もあったのですが(どういうわけか強度の高いレースではあまりない)、それもだいぶ改善されたようです。実際、この秋に大阪〜琵琶湖〜能登半島と3日間で500kmほどサイクリングしたときでも全く問題は起こりませんでした。年齢的にこれからパワーが大きく向上することはないと思いますが、身体のエネルギーを自転車の推進力に効率よく変えるという点ではまだ向上の余地がある思います。その点で、上体がペダリングとともにブレるという癖も直したかったのですが、こちらもかなり良くなったと思います。単に「ブレないように走る」という意識を持つだけではなくて、身体のさまざまな部分の使い方が向上したためだと思います。

 

もうひとつ教わったことは、筋膜のリリースと柔軟性の向上です。これは講習の中ではしばしば「痛みを伴います」が(笑、特にボール(ラクロスやテニスボール)を使ったリリースは職場でも家でも常に行っています。

 

レース成績が劇的に向上したわけではありませんが、今シーズンは、

3月 JCF九州チャレンジサイクルロードレース、 マスタークラス 4位

5月 ツール・ド・熊野黒潮ロードレース、第2ステージ2位、3日間総合2位

8月 石槌山ヒルクライム 50代3位

9月 ツールド北海道市民レース S2クラス3日間総合4位

と安定した成績を出せたのも、ハムスタースピンの講習のおかげだと思っています。

 

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座学だけでなく、屋外でも実践練習。でも傍から見ると怪しい宗教?

 

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攻めるまさひふ氏。それを見守る西薗選手。

 

 

2015Tour de 熊野 黒潮ロードレース day3

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BICYCLE21 WEB より

 

黒潮ロードレースチャンピオンクラスの最終日です。

考えてみれば、これが40台最後のレース。

 

前日は試走はしないで、去年も泊まったオーシャンビューで源泉掛け流しな温泉宿(リーズナブル)でまったり。チームゾウゾウ鼻仲間のH君夫妻と、マグロ食べに行きました。

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巨大マグロ。このお店は混んでいて入れなかったけど。

 

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さて、当日は朝から雨だったのですが、スタート前にはすっかり上がりました。

アップで、コースを1周したときはまだウェット。市街地を走る10kmのコースですが、結構な登りや高速コーナー、途中激下りや、グレーチングのある直角コーナー連続など結構危険なコースです。

 

試走のとき激下りの前で若い選手(多分E3)がかっ飛んでいって、「あ、そのスピードでは、、、」と思ったら案の定、前で「ガッシャーン」。他にも何人か試走でコケている人がいたようです。

E3のレース中、スタート地点で待機していると、見覚えのある人が。

「Jinさん!」

黒潮ロードレースの顔ですが、今年は参加できないと思ってました。

 

スタート直前、鹿児島出身でセレクシオン南九州のテクニカルアドバイザーでもある、アンカーの西薗選手(昨日のUCIレースでは5位)がわざわざ来てくれて気合入りました。

 

さて、総合時間賞はいまのところ1位ですが、2位のサンレモ中西選手とは4秒しかありません。普通に走るとたぶん集団ゴールになるので、ボーナスタイムが重要になってきます。このときはよくわかっていなかったのですが、実は僕が勝つには、3位入賞することがほぼ必須でした。

 

1周目の登りは様子見で先頭の方で登り切り、激下りも安全のために先頭で下って平和に終わります。2周目の登りで、昨日も一緒に逃げたサンレモ今井選手が逃げ始めます。

と、「わださーん」と応援の声が。「あれ?JINさん!?」さっさと降りて応援を決め込んだようです(笑

 

総合に関係がない今井選手と一緒に行くか迷いましたが集団に残ることを選択。サンレモの選手がまだ集団に何人もいるので躊躇してしまいました。

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今井選手は3周目の登りまで逃げ続けています。海岸線の登りで一人抜け出したので、登り切ったところで少し踏んで追いつき、今井選手まで吸収します。そのまま3人で逃げようかと思ったのですが、今井選手はすでに脚がなく、結局集団はひとつに。

 

下りのあとの登り返しもなんとなくまったりと登ってしまって、ゴールスプリントの気配が濃厚です。ベテランのRCShirahamaの川口選手が下りで先行していいライン取りで抜け出します。ここもついていくべきか迷いましたが、、、トンネルのところで川口選手を吸収、ラスト1kmです。脚は十分残っているのでスプリントもいけそうな気がします。

 

とにかく中西選手より前でゴールしないとなりません。残り200mまでは良い位置で、「今日はいけるんじゃない?」って思いましたが、

勘違いでした orz  

 

残り100mからまくられて、それでも自分としては意外と垂れなかったので3位に入れるかと思ったのですが、サンレモの野間口選手に3位に入られて4秒取られてしまいました。

(200mくらいで一度変速失敗してスピードが落ちて、後ろの選手にご迷惑おかけしました_o_ )

 

結果、4位。2秒差で総合逆転されてしまいました(泣

1日目のチョンボはともかく、最終日の消極的な走りがまずかったですねえ。反省です。スプリントはやはり芸風ではありません。

 

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総合優勝すると、美女二人と写真撮って、ジャージも貰えたんですよ。

先に言ってほしかったなあ(笑

中西選手、おめでとうございます!

サンレモのみなさんは積極的で良い走りでした。

黒潮は人数も適度でみなさん危ない走りをしないのがよいですね。

 

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3日間テントで寛がせていただいた、パープルモンキー・サイクルプラスのみなさん、ありがとうございました。たくさん知り合いにも会えましたし、天気も結果的によく、怪我もアクシデントもなかったので楽しい遠征となりました。

 

 

2015Tour de 熊野 黒潮ロードレース day2

昨日はさすがに自分のアホさかげんに嫌気がさしましたが、
熊野川の清流と温泉で癒やされて、気分を変えて
2日目の山岳コースに挑みます。

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今日のコースは千枚田のきつい登りを含む45km, 650m upで、去年も走っているのでさすがに間違いようもない(笑
 
千枚田までは緩い登り基調で、トンネルがいくつかあるので落車要注意です。無意味に脚を使わないように落ち着いて走ることにします。

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天気は快晴。暑すぎるくらいでしたが、去年と同じく
九州のよしみでパープルモンキーさんのテントで寛がせてもらって、
助かりました。ボトルは1本満タン(でも1/3ほど余しました)。
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黒潮UCI通過、E1, E2, Fのあとスタートですが、
45秒先にスタートした女子に最初の坂で一瞬で追いつく。
去年もそうだったので、Fを黒潮の後に出してもらえばなんの問題もないんですが。
去年の女子は黒潮集団の後ろでおとなしく走っていたようだけど、
今年はレベルが高いので2,3人が普通にローテに加わってきます。
 
トンネル前の登りで抜け出す選手も若干いるけど大丈夫そうなので放置。
いくつかあるトンネルは暗いですが、みんな落ち着いて走っていて落車もなく、
折り返していよいよ千枚田登り(200m弱)に入ります。
 
集落のところで集団前に移動していると、サンレモの今井選手がガツンとアタック、
反射的につく。そこに後ろからサンレモのもう一人が追い付いてきて、
そのまますごい勢いで引き始めました。橋のカーブでは今井選手が
曲がりきれなくなりそうになるくらい。
 
これはラッキーな展開なのでついていく。集団は一気に見えなくなりました。
サンレモ選手のアシストは本格的に登り始めると終わってしまったので、
今井選手と2人でがんがん登ります。ちょっとペースが速すぎてやばいかんじ。
千枚田を抜けていくときに、後ろから、駐車場で隣の車だった
イチゴオレジャージの関西学院大前田選手が上がってきてそのまま抜いていきます。
ぜんぜん余裕そうです。
 
有名な大岩のあたりで、なんと今度は金子さんが一人で追い付いてきた。
女子は千枚田を登り切ったところでゴールですが、
こちらも手を抜いて登っているわけではありません。
金子さんに「頑張ってください!」と言ったけど、
すごく苦しそうで返事がありません(笑
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しかし、こちらも黄色信号が点滅して、今井選手から遅れはじめる。
去年の経験から上にいくほど斜度が緩くなるのがわかっているので、
なんとか我慢しますが、結局KOMの1km手前で切れてしまい、そのまま
単独でKOM通過、くねくねの細い林道みたい道を下りはじめます。
トップとは30秒差くらいか。
この手の道は鹿児島でだいぶ鍛えられたし、今日は
路面もドライなので不安なく下れます。
 
と、真ん中あたりでイチゴオレジャージの前田選手が。
どうやら落車してしまったらしい。
終わり頃に、今度は今井選手に追いつく。
3人で風伝トンネルに突入。
トンネルを抜けたあとに、もう一人黄色ジャージの
VIVASの黒石選手が単独で追い付いてきました。後ろをみてもパスした
E2の選手しないようです。
 
この中で総合に関係があるのは今井選手だけで、しかも昨日トラブルで遅れているので、
逃げ集団でタイムが一番いいのは自分という理想的な展開。
(ただし、後ろの状況はモトが教えてくれるわけでないので、
まったくわからない。たぶん30秒差くらいだったのでは)
 
4人で回します。後ろにE2のシルベストの選手が二人いましたが
ローテには加わりません(この辺は勝負をわかっていて良い感じ)。
 
残り1kmの交差点で20-30秒くらい遅れて集団らしきものが見えましたが、
E2なのか黒潮なのかわかりません。
 
残り1kmで完全に4人勝負が見えたので、あとは急坂の登りスプリントに
備えるだけ。ここまでのローテでは前田選手が一番脚が残っていそうなので
マーク。残り150mくらいでほぼ同時にスプリントをはじめますが、速い!
 
結局2秒引き離されて2位に終わる。
前田選手は19歳!さすがに30歳差は厳しい(苦笑
 
その後、意外とすぐに昨日1位だったサンレモの中西選手含む黒潮の小集団が来る。
中西選手と14秒差。2位だったのでボーナスタイムが
6秒ついたので、20秒差。しかし、昨日16秒差だったので、
中西選手を逆転するものの、4秒差しかつかなった。
もっとタイム差ついたと思ったんだけどなあ。
 
勝負は3日目に。
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2015Tour de 熊野 黒潮ロードレース day1

市民レースでは珍しい公道のステージレース、

黒潮ロードレース(UCI Tour de Kumanoのおまけレース)に

今年もやってきました。

 
去年は2日だけですが、今年は初日からエントリーして、
個人総合時間賞を狙います。
 
1日目のコースは、新宮市から熊野川を遡った
山の中の支流沿い。朝は土砂降りでしたが、
スタート前には晴れて暑くなりました。
 

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コースは沈下橋のある綺麗な川沿いに8km行って戻ってきます。途中、暗いトンネルが2箇所、E1, E2も同時に走るので対向車線に要注意です。また、集落の中の細い道や、ゴール手前1kmに狭くて短い激坂(ただし、アウターでいける)から激下り、きついコーナーのテクニカルなセクションがあって、左折してから平坦ゴールです(UCIレースとは逆側からゴール)。 

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黒潮は24名出走とこじんまりとしているので、実業団とは違って
ピリピリ感もなく川沿いの道を平和に進みます。
 
しかし、すぐに30秒前にスタートしたJBCF の女子6名に追いついてしまいました。黒潮の集団に普通に混ざってしまって走りにくい。
そのうち、金子選手と針谷選手がアタックのかけあいを
はじめる。それについていこうとする黒潮の選手も若干いて、
あんまりフェアな感じじゃないので、女子のアタックは放置しましょう、とみんなに提案して静観することに。
 
それで、女子の2人がちょっとは抜け出しますが、やはり遅いのでまた集団に混ざってしまい、やりにくい。なぜ、女子を黒潮の後に出してくれないんでしょうね?
 
そうこうしているうちに集落の中の狭い道を抜けて折り返し。トンネル前に登りがありますが短い。
 
帰りは逆風気味で、あっというまにコンクリートの激坂セクションへ。集落の裏山につながるただの狭い裏道なんですが、UCI レースのKOMが設定されています。その手前は一瞬入るのを躊躇するほどさらに狭い。
 
激坂セクションの入る前に先頭に出て、そのまま激坂をアウターで登ります。ちょっと危ない感じの激下りとコーナーを無難にこなして、
ほぼ先頭でS/Gへ。まだ脚はぜんぜん使っていなくて、2周目へ。
 
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やはり女子が混ざっていたけど、金子選手と針谷選手だけになっていました。1周目と似たような感じで帰路へ。残り3kmくらいで逆風をついて、4人くらいが抜けだして行きます。
 
ちょっと様子をみて、残り2kmあたりでブリッジして追いついき、5番手くらいで2回目の激坂セクションへ。まだもう1周あるので、今度はあまり踏まずに様子見します。
 
と、隙間に金子選手が「どいてっ!」
叫びつつ突っ込んできたので、レディーファーストで紳士な私は、
この周で終わりの女子の勝負をじゃましてもなあ、と思って進路を譲ってあげました。
 
KOMは平位選手の直ぐ後ろ、5番手くらいで通過。激下りは慎重な選手がいたので、安全に下ります。ゴール前の最終コーナーへ。
 
あれ?? 
 
前の選手達がなんか無意味にもがいている??
 
あれれ???
 
?マークが浮かびつつ、なんとなくゴールを通過したときに
気づいてしまいました。
 
あ、これ最終周回だ(アホ)
 
なんていうことでしょう。黒潮はE2と同じコース、距離、思いこんでいました(それは2日目と3日目だけ)。
 
最悪なことに、まったくもがかなかったせいでゴールで無意味に間が空いてしまいました。結局、5位。
 
サンレモの中西選手 --(1秒) --3人 -- (5秒) -- 私(とあと3人)
(なんとなく、私の後ろはもっと空いていたはずなんだけど?)
 
おまけに1位に10秒, 2位に6秒、3位に4秒
ボーナスタイムがつくのでした。
 
ゴールしたのにまったく息も切れてないし、
脚も余りまくっている。。。虚しすぎる。。。
 
(2日目に続く)

山の事故に思う

八ヶ岳で大学生パーティが遭難して、二人が亡くなった。前途ある学生が不慮の事故で命を落とすのはやりきれないものがある。家族はもちろん、同じクラブのメンバーは本当に辛いだろう。

 

私は高校から大学院にかけて8年くらいワンダーフォーゲル部やライミングクラブで山にのめり込んでいたけれど、幸いにして自分の前後の代では大きな遭難事故はなかった。今から思えば技術的にも精神的にも未熟だったので、単に運が良かったのだろう。

 

自分自身は、大学1年のとき仙台郊外の岩場の下部で人工登攀の練習をしていて、シュリンゲが解けて頭から落下、岩に頭をぶつけて救急車で運ばれた、というのが一番の事故だったかもしれない(それ以来頭が悪くなったことになっている)。ある沢で滝を高巻いているときに、滑って20mくらい落下、最後は完全にフリーフォールとなったけど、幸いザックを下にして背中から落ちたのでかすり傷で済んだ、というのがその次に「やばかった」ヒヤリ事故だっただろう。別の沢で比較的大きな滝を高巻いているときに、後ろに続いていた後輩が滑って落ちはじめたときの彼の顔は忘れられない。これも幸い、5mくらいで引っかかって止まって良かった。そのまま落ちれば命はなかったかもしれない。ガレた涸れ沢を登っていた時、落石があって先輩の手に当って下山後病院直行したこともあったけれど、これも頭だったら怪我ですまなかったかもしれない。

 

もう30年も前になるけど、今でも心に引っかかっているのは、同じ寮にいたI君だ。彼は山登りの経験者だったので、うちのクラブに入るように先輩と強く勧誘した。そのとき、どういうわけかI君は渋っていて、結局うちのクラブよりももっと難易度の低い山歩きをする別のサークルに入った。それから2年後くらいの春、そのサークルで山スキーをしていたI君は沢に落ちて、雪渓の隙間に吸い込まれてしまい、そのまま帰らぬ人となってしまった。あのときうちのクラブに入会していたらもっとリスクの高い山行をしていたはずだけど、結果的には彼は命を落とさなかったかもしれない。

 

大学卒業してから数年後、後輩が滝を登っていて、浮石を掴んでしまい落下、命は取り留めたけど後遺症が残ったと聞いた。一歩間違えば自分達も同じ目にあっていても全く不思議ではなかったので、とてもひとごとではなかった。2年生のときに日高の沢で行く手を崩壊した雪渓に阻まれて、雪渓を支点にして懸垂下降したり、ガレた沢の中で落石に怯えながらビバークしたり、後輩が高巻き中に登るのも下るのもできなくなって崖にへばりつき、救助に苦労したことも思い出した。

 

こうして振り返ってみれば、沢登り中に危ないことが多かったのだけど、雪山でも遭難まではいかない「ヒヤリ」は結構あった。蔵王で完全に迷ってリングワンデリングしたり、北海道のムイネ山という夏ならなんてことがない低山で吹雪にあって雪洞ビバーク、一夜明けたら一緒に登っていた高校ワンゲルの顧問の先生のスキーが流されていたり、ニセコでオフピステスキーしていて足下から数100m崩れて危うく雪崩に巻き込まれそうになったり。利尻岳に春スキーに行ったときに、仲間が急斜面を数100m滑落したときは自然と止まったのだけど、途中で岩にでもぶつかったら大怪我していただろう。

 

あとから振り返ってみれば、遭難するかしないかは紙一重のことが多く、その直前までは自分達が遭難するなんてたいてい思いもしていない。ちょっとした判断ミスや無理が結果的に事故に繋がるという事例は山程ある(むしろほとんどの遭難事故は難易度の低いところで起きているだろう)。「過信しない」「慎重に行動する」「危ないと思ったら引き返す」と言うのは簡単だけれど、いざ実行するのはそんなに簡単なことではない。

 

今回遭難した大学生パーティーのリーダーはヒマラヤ6000m級の経験もあるようなので、明らかに当時の自分たちよりもスキルがあったのだろう。新人の冬山トレーニングのつもりの山でも一瞬で命を落とす。それが山の怖さでもある。

 

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 高校卒業したときにオーダーした山靴