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ある終わりのない童話【期間限定ポスト】

#実在の団体個人とは無関係のフィクションです

♥ せんせい、雪男を発見しました! 証拠写真もバッチリです!


●ほー、それは大発見だ!
これはどうみても本物だなあ。
君では論文が書けないだろうから、
私が書いてあげよう。
まあ、君がファーストオーサーでよいよ。
私はもう山ほど論文書いているし、賞金ももらったしな。ハハハ。
そうだ、君、おじいさんにもらったという
熊の毛皮着て、記者会見してみたらどうだ。

▲その写真って、合成写真じゃないですか?
しかも、別の本に同じのが載っているですけど。
ほんとに雪男探してたんですか?

♥ あ、雪男でなくて、別の年に別のところで撮ったカモシカの写真でした。
うっかりしてました。テヘペロ♡
雪男の写真はちゃんと保管しているんです。
ほら、探索記録だって2冊もあるしぃ。

□ あの研究者は未熟ゆえに写真を捏造してしまったようです。
共著者がその捏造に気づくのはインポッシブルです。
探索記録には日付も場所も入っていなかったので、
いつどこで写真を撮ったのか
わかりませんでした。
ですから!、雪男が本当にいるかを調べるのは
本委員会のミッションではありません!

●えーと、私は写真に基いて、文章を書いただけでして。
ええ、カモシカの写真だったというから、
あとで差し替えようとしてたんです。
それが何か問題でも?
え、責任ですか?
論文というのはファーストオーサーが責任者でしてね。

◇送られてきた「雪男の毛根」を私の増毛技術によって、
フサフサの毛を再生できたので、
論文に名を連ねたんですが、あとからDNAを解析したら
カモシカの毛根でした。何が何やらサッパリわかりません。

◆うちの研究員が迷惑をかけたようで大変申し訳無い。
しかし、雪男はいるはずなので、わが大研究所のトップを
リーダーに、優秀な研究者がひきつづき雪男を捜索します。
結果は1年ほどお待ちください。
つきましては、国費を*億円ほど使わせていただきます。
え、トップは専門が違うのでは、って。失礼な。
ネッシーを発見して世界最高峰の賞をもらった人ですぞ!

♥ えー、捏造だなんてひどい!
雪男はちゃんとこの目で見たんです!ほんとの写真もあるんです!
足跡だってあったし。うっかりミスでクビにするなんて、ひどい!
訴えてやる! 

△ 先生ね、こんな報告書じゃ政治家は納得しないんですよ。
政治家は世論を見ますからね。
うーん、裁判は困りますなあ。長引きますよ。
まあ、どちらにしろ今のままじゃ、先生のとこの研究所を
優遇するのは難しいでしょうなあ。 
誰かのクビを差し出せば、って、それは先生がお考えに
なることでして。 
それはそうとして、雪男は結局いるんですか?  

♤ 発見者の一人が、この方法で探せば雪男が絶対見つかるというので、
われわれが独自に探してみたんですが、だめでした。
時間とお金の無駄でした orz 

♥  え〜〜、論文取り消すなんて言ってないですよぉ。
おじさん達の聞き間違えじゃないんですか?
そのとき、私、ちょっと疲れてたしぃ

♣ 探索隊の1名として雪男があるとした報告に重大な
間違いがあったことをお詫びします。
私自身は雪男を見てなかったんですけどね。
これから1年かけて私がリーダーとなって捜索しなおします。
まずは夏までに足跡を発見します。
新探索隊には、旧探索隊リーダーとその指導者は加わりませんが、
旧探索隊リーダーは、独自の嗅覚を備えているので協力を仰ぎます
ええ、彼女がいないと雪男は見つからないと思います。
え?それでは前と同じではって?
いえいえ、今度はコピペは厳禁ですから。 

♢ああ、「悪意のない誤りは除く」なんて規定に書かなきゃ良かったなあ。
の1文さえなければ、絶対裁判でも勝てるのになあ。
ああ、失敗したなあ。 相手の弁護士、遣手っぽいしなあ、ああ
裁判長引くかなあ。トホホ。   

♥ だ・か・ら!、何回言ったらわかるんですか!
足跡がはっきりしなかったから、ちょっと指で押して窪み
作っただけじゃないですか。
雪男の足跡ってこれくらいの大きさだし!
それのどこが捏造だって言うんですかっ!
石器を自分で作って自分で埋めた人と同じにしないでください!

☆ いいですか。雪男の写真が現に存在するのですから、
論文にカモシカの写真を雪男の写真として載せても、それは捏造で
ないのです! 雪男がいるという結論に変わりはないのだから、
カモシカの足あとを加工して雪男の足跡のように見せても、
それは捏造ではないのです!! 
え、本物の雪男の写真を見せろって? 
それは未発表なので見せられません!

♥ 雪男は200回以上、この目で見たんです。本当です!
信じてください!ぐすん(アッカンベー) 

♥だって、雪男がいる、っていう結論は変わらないんですよ。
だから、論文に多少のミスがあっても取り下げる必要なんてないんですっ!
どうしてそんなに自信があるかって...
だって、見たんですもの!

♥ (ちょろいわー、世間ってほんとちょろい。国会議員も大臣もちょろいわー。

ちょっと涙流せばいいんだから。メイクに時間かけたかいあったわ。フフフ。) 

● 雪男はreal phenomenonです!なんで英語をわざわざ使うかって、
その方がカッコ良く聞こえるでしょ? 
ちょっと世間の反応にビビってましたが、
彼女の名演技をみたら自信が湧いてきましたよ。

 

♥ わたしは「雪男の毛根」を送ったんです。それがカモシカのだったかどうかなんて知りません。あの先生が全部やったんですから。

● 雪男「現象」は有力で合理的な仮説です。雪男「現象」がないと、あの足跡や毛も説明できませんし。ええ、私は論文の最後のところでちょこっと参加しただけですが、なぜか自信があります。雪男の決定的証拠がある、と言ったのは私ではないですよ。全て弟子と弟子の先生だった人がやったことでして。

<= イマココ

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